目の症状には、
ここでは代表的な目の病気について説明をしてあります。参考にしてみてください
近視は小学生、中学生位の年齢で発育と共に始まり、近視は段々と進行していきます。
日本では人口の約6割が近視で、頻度の高い病気です。
特に最近はTVゲ-ム、スマホ、携帯電話を使ってのゲ-ムを行うことにより、近視のお子様が急増しております。
遠くのものが見えにくくなったと感じたら早めに受診や治療をお薦めいたします。
目はよくカメラの仕組みにたとえられます。
虹彩→「しぼり」にあたり、黒目の部分で光の量を調節する
角膜→「レンズ」にあたり、黒目部分を覆っている透明な膜で、光を屈折させる
水晶体→「レンズ」にあたり、透明な凸レンズで、ピントを調節(オートフォーカス機能)させる
網膜→「フィルム」にあたり、眼の内側を覆っている透明な膜で、ここで光が蔵を結んで物を見ることが出来る
遠方から眼に入ってきた光が網膜より手前で像を結び、物がぼやけて見える状態です。
眼軸長(角膜から網膜までの長さ)が正常より長すぎるか角膜・水晶体の屈折力が強すぎることにより起こります。
子供が眼を細めてテレビを見るようになった場合、近視が進行したサインといえますが、学校の検診で視力低下を指摘されて気が付くことが多いようです。
黒板が見にくくなった時点でメガネをかけるように指導します。メガネの度数は、近視を完全に矯正する度数よりはやや強めに合わせます。はじめはメガネを1日中かけている必要はなく、見にくい時だけかけます。
日常では明るい環境でものを見ることを習慣とし、寝転んだり、悪い姿勢で本を読んだりすることはやめましょう。
また、近くを長く見続けた結果、ピント調節をする機能が異常に緊張して水晶体が厚くなり、近視になる場合もあります。この時は調節を麻痺させる点眼薬で近視がよくなる可能性もあります。
近年、ドライアイという言葉をよく見たり聞いたりすることが多いと思います。
ドライアイは簡単に言えば目が乾いた状態ということになります。
テレビやパソコン、スマホなどに囲まれて、目を酷使する現代では目の疲れを訴える人が多くなりました。
こういった目の疲れなどの原因として最近注目されているのが目の乾き、ドライアイです。
目が疲れやすいのは、目を使いすぎたためばかりではなく、ドライアイという病気の症状の一つかもしれません。
涙は目の表面を覆って、目を守るバリアのような働きをしています。
その涙が少なくなったり、成分が変わったりすると、目の乾きや目の疲れを感じるようになります。
重症になると目の表面に傷がついている場合もあります。
ドライアイの方は、日本全国に約800万人いると言われており、頻度の高い病気です。
ドライアイの症状は、同じ程度の状態でも人によって感じ方はさまざまです。
代表的なものとして・・・
ドライアイの主な原因として・・・
一般的に、軽いドライアイの場合は少なくなった涙を補充する目的で、人工涙液と呼ばれる涙とよく似た成分の目薬を必要に応じて使用します。乾燥感が強く点眼回数が増える場合には、防腐剤の入っていない点眼を選択するなどの工夫も必要です。
また、症状が強い場合や長引く場合、目に傷がついているおそれもあり、眼科を受診し、医師の指示に従うほうがよいでしょう。
そのほかの対策として・・・
◆目を休ませる
ドライアイが目の使いすぎから来ている場合もあるので、目を休ませる必要があります。
パソコンに限らずテレビやスマホなども長時間見ていると、無意識にまばたきの回数が減ってしまいます。
パソコンやテレビ、スマホの画面を1時間見たら10分程度は休憩し、作業中は意識的にまばたきの回数を増やしたり、30分に1回程度、画面から目を離し遠くをながめたりするといいでしょう。
◆なるべく上を見ない・見やすい環境を
テレビやパソコン、スマホの画面は、目より下方に置くようにしましょう。
画面の位置を低くすることによって、目線が下向きになるので涙の蒸発と目の乾燥を防ぐことができます。
また、照明が反射している画面は目が疲れやすいので、机は直射日光を避けて、画面に照明が反射しない場所に置くことをお勧めします。
◆生活習慣を規則正しく
「睡眠不足」「昼と夜が逆転した生活」などの、不規則な生活習慣がドライアイの原因になっている場合には、生活のリズムを正しいものに直すようにしましょう。
◆部屋の湿度を保つ
加湿器やぬれタオルを干すなどして、保湿に注意しましょう。
また、冷暖房の効いている部屋は目が乾きやすいので、エアコンの風が直接目に当たらないようにしましょう。
近年、花粉症の患者数は年々急増し、現在では日本人の約20%が花粉症だといわれています。
原因となる花粉としては、春先に飛ぶスギ花粉が最も多く、全体の約80%を占めているといわれています。
花粉症とは花粉(アレルゲン)によるアレルギー疾患なので、早期に完全に治すことは難しく、日常生活に大きな支障をきたす場合もありますが、花粉を回避しながら薬剤を上手に用いて治療を行えば、花粉症をコントロールすることができます。
花粉症はスギやヒノキの花粉などが体内に入ってきたとき、この物質を取り除こうとして敏感に反応することをいいます。
私たちの体は、”花粉”という異物(アレルゲン)が侵入するとまず、それを受け入れるかどうかを考えます。排除すると判断した場合、体はこれと反応する物質を作る仕組みを持っています。この物質を”IgE抗体”と呼びます。
抗体が出来た後、再び花粉が体内に入ると、鼻の粘膜にある肥満細胞の表面にある抗体と結合します。その結果、肥満細胞から化学物質(ヒスタミンなどが分泌され、花粉を出来る限り体外に放り出そうとします。
そのため、くしゃみで吹き飛ばす、鼻水で洗い流す、鼻づまりで中に入れないように防御するのです。
花粉症の症状といえば、鼻の場合は『くしゃみ』『鼻水』『鼻づまり』、目の場合は『目のかゆみ』『充血』『涙が出る』です。
なかでも、『目のかゆみ』は最も多くの人が悩み困っている症状です。
そのほかにも、『目がはれぼったい』『目やにが出る』『目がごろごろ』『かすむ』『まぶしい』『痛い』などの症状がみられ、のどの痛みや食欲低下、倦怠感など様々な症状が全身に現れる場合もあります。
す。しかし、これらのウイルスは人に移ることは稀で、はやすこともありません。
◆薬物療法
花粉症が悪化してから治療を始めると、薬は効きづらく、症状もなかなか改善しません。
花粉の飛び始める2週間くらい前から症状を抑える薬(抗アレルギー薬)の服用を始め、シーズン中も継続することにより、花粉症の発症を遅らせて大量飛散時期の症状を軽くすることができるので、より高い効果が期待できるといわれています。
なお、軽い花粉症の場合は、基本的に抗アレルギー薬を服用します。症状がひどいときのみ速攻性のある薬を使用することもあります。
◆花粉情報をチェックする
花粉症情報の要注意日
①天気が晴れまたは曇り
②最高気温が高い
③湿度が低い
④やや強い南風が吹き、その後北風に変化したとき
⑤前日が雨
花粉情報に注意して、花粉が多い日の外出はなるべく避けましょう。
◆外出する時の対策
①マスク、メガネ、帽子などの着用し、花粉がくっつきやすい衣服は避ける
②玄関に入る前に外で衣服や髪にくっついた花粉を払い、花粉を家の中に持ち込まない
③帰宅後は、うがい、手洗い、洗顔、シャンプーを行う。
午後1時~3時頃は花粉が多く飛散しやすい時間帯なので注意しましょう。
◆外出しない時の対策
①窓やドアから花粉が入らないように、開けっぱなしにしない
②こまめに掃除をする(掃除機や空気清浄機のフィルターは花粉やダニの除去を考慮したものが望ましい)
③洗濯物や寝具を外に干さない
こまめに花粉の侵入を防ぐことも大切なポイントです。
◆日常生活で心がけること
①規則正しい生活を心がける
②十分な睡眠をとる
③適度な運動をする
④バランスのよい食事をとる
疲れやストレスがたまると症状が悪化します。
目がかゆいからといって、何度もこすったり、強く叩くと、目を傷つけてしまい、花粉症とは異なる病気になってしまう可能性があります。
冷たいタオルで冷やしたり、タオルを巻いた保冷剤で冷やすのもいいでしょう。
結膜炎は目が充血して、目やにが出る状態をいいます。原因には様々なものがあり、細菌やウイルスの感染、アレルギー反応、ドライアイなどにもよっておこります。
中でも、ウイルスのよって起こる結膜炎(ウィルス性結膜炎)は、感染力の強いことから「はやり目」と呼ばれています。
結膜は目の表面を覆う薄い透明な粘膜で、黒目(角膜)のふちからまぶたの裏まで覆っているピンクの部分からなります。
目の表面の粘膜には、目に入ってきた異物や病原体が目の中に侵入するのを防ぐ働きがあります。
結膜炎になると白目が充血して赤くなり、めやにや涙がでたりします。まぶたがはれることもあります。
はやり目の主な症状は?
急に白目が赤くなったり(充血)、目やにがでます。目やには大量で、朝起きたとき目やにで目が開かないくらいになります。また、まぶたの裏側にぶつぶつができて、かゆみ、しょぼしょぼ感、ごろごろ感、まぶしい感じなどがあらわれます。
細菌など他の原因による結膜炎に比べ症状が重いことが多く、耳の前のリンパ腺の腫れ、白目がブヨブヨしてくる、発熱などが起こることもあります。
ウイルス性結膜炎の中でも、人にうつりやすいものを「はやり目」とよびます。これには、流行性角結膜炎、咽頭結膜熱、急性出血性結膜炎の3つがあります。
感染して7日~14日で発病します。この結膜炎は症状が非常に強く、まぶたの裏側のブツブツや充血、まぶたが腫れる、涙がたくさんでるなどの症状があらわれます。はじめの1週間は症状が非常に強いのですが、次の1週間で落ち着き、その後の1週間で治っていきます。完全に治癒するまでにはおよそ3週間ほどかかります。
感染して5~7日で発病します。プールで感染することが多く、プール熱とも呼ばれています。結膜の症状は流行性角結膜炎よりは軽いのですが、結膜にブツブツができます。全身の症状が強く、発熱や咽頭炎を起こします。発病して5日くらいで症状が軽くなり、1週間~2週間で治ります。
感染して1日~2日で発病します。突然眼球結膜に出血を起こし、ゴロゴロ感や充血、涙がたくさん出るなど、流行性角結膜炎によく似た症状が現れます。症状がよく似ているため、初めの内は区別がつかないこともありますが、治るまでに流行性角結膜炎が3週間かかるのに対し、急性出血性結膜炎は1週間~10日ほどで治ります。
ウイルスによる結膜炎には、「はやり目」のほかに、単純ヘルペスウイルスや帯状ヘルペスウイルスによるものもあります。しかし、これらのウイルスはひとにうつることはまれで、はやすこともありません。
ウイルス性結膜炎は感染したウイルスに対する免疫ができて、自然に治るのを待つしかないのです。特効薬はありませんが、炎症をおさえたり、他の感染をおこさないなどのために点眼薬・眼軟膏を使用します。
ウイルス性結膜炎は、片方の目から症状が出ます。その時期には症状のある目だけに点眼してください。もう一方の目は、症状が出るのが遅いほど軽くすみますが、両眼に点眼すると点眼薬の容器から感染することがあるからです。
結膜炎の症状が治まってきた頃に、黒目(角膜)の表面に小さな点状の濁りが出てくることがあります。このときに治療をやめると、黒目が濁って視力がおちてくることがありますので、医師がいいというまで点眼などの治療を続けるようにしましょう。
「はやり目」と診断されたら、家族やまわりの人にうつさないように注意する必要があります。
ウイルスは、目をこすったりふいたりしたハンカチなどから、うつる危険があります。
目やにや涙が出ると、つい目を触りたくなりますが、このような時はティッシュペーパーなど使い捨てのものでふき取り、専用のビニール袋に捨てて、掃除のときにゴミ箱の中身に触らずにすむような工夫をしましょう。
★手を流水や石けんでよく洗う目を休ませる
★休養をとって体力を落とさない
★人ごみへ出かけない
★医師の許可があるまでプールに入らない
★タオル、洗面用具などは家族のものと別にする(ウイルスは熱に弱いので、タオルや食器などは煮沸消毒をするようにしましょう)
★お風呂は最後に入る
ウイルスは目に見えないので完璧な感染予防は難しいのです。学校や職場でもうつるとも限りませんので、医師の許可があるまで休むようにしましょう。
目のふちに、小さなふくらみができ、うっとうしく感じたことはないですか?
麦粒腫(ばくりゅうしゅ)は俗に「ものもらい」や地域によっては「めぼ」「めいぼ」などと呼ばれるものです。
まぶたの皮膚は薄いため、色々な病気で腫れや外見の異常が起こります。
まぶた(眼瞼)の一部に化膿が起きる病気で、「ものもらい」「めばちこ」など、全国でたくさんの俗称で呼ばれているものです。
麦粒腫は、主にまつ毛の根もと(脂腺・汗腺)に黄色ブドウ球菌などの細菌が感染して起こることが多いです。
特に夏期など、疲労によって抵抗力が弱まったり、全身状態が低下している場合に感染しやすくなります。
まぶたは、うわまぶた(上眼瞼)と、したまぶた(下眼瞼)に分かれています。まぶたには2~3列のまつげが生え、そこには脂肪を分泌する脂腺と、汗を分泌する汗腺があります。
また、脂腺の一種にはマイボーム腺と呼ばれるものが瞼板の中にあり、その分泌物は涙と混じって眼球の表面に広がり、涙の膜をつくって目が乾くのを防いでいます。
ちなみにまつげは、うわまぶたに100~150本、したまぶたにはその半数ほどが並んでいます。
初めはまぶたが赤く腫れて痛がゆく感じます。また、まばたきをすると痛い・充血する・ゴロゴロする・まぶたが赤く腫れるといった症状も出てくることがあります。
炎症が強くなってくると、瞼の腫れ・痛みが強くなります。時には耳の近くのリンパ節も腫れてくることもあります。
化膿が進むと、腫れた部分が自然に破れて膿が出てくることがあります。膿が出てしまえば痛みは急減し、まぶたの赤い腫れは徐々に消えて、しだいに治ります。
ひどくならずに自然に治ってしまうことも多いのですが、治療としては、一般的に抗生物質の点眼や、眼軟膏が処方されます。場合によっては抗生物質や消炎剤などの飲み薬を服用することもあります。
抗生物質の点眼や眼軟膏を使うことで、これ以上の化膿を防止することが出来ますが、ある程度進んでしまった時には、眼科で小さく切開し、膿を出してもらうと早く治ります。
※注意
○日頃から手指を清潔にし、汚れた手指で目をこすったりしないようにしましょう。
○疲労をさけ、睡眠を十分にとり、体力をおとさないようにしましょう。
○症状が出ても、まぶたをこすったり、目に刺激を加えないように注意しましょう。
○炎症がまわりに広がる恐れがあるので、自分で処置するのはやめましょう。
ものもらいの予防対策としては、第一に目の周りを清潔に保つことが大切です。まぶたの周りが不衛生であることと、まぶたをこすることが大きな要因です。
また、汗などでまぶたの汚れが目に入りやすいとき、抵抗力が弱まっているときなどにもものもらいは出来やすくなります。体調管理もものもらいの予防には必要なことです。
まつげの根元は、もともと雑菌がたまりやすい場所です。汚れた手指やタオルなどで目をこすらないようにし、手や爪を清潔に保ちましょう。
また、前髪が目にかからないようにすることも大切です。
お化粧が入り込むと、目はなおさら不衛生になります。できるだけ濃いアイラインはさけましょう。また、メイクを落とす時は、まつげの根元に蒸しタオルをあて、アイラインやマスカラなどをきれいにふき取るようにしましょう。
刺激の強い辛い食べ物や、炎症を起こしやすい食べ物は、ものもらいを起こしやすくする傾向があります。また、アルコールには炎症を悪化させる作用があります。少なくともものもらいなどの症状がある際には、これらのことを控えるようにしましょう。
コンタクトレンズはきちんと清潔に管理し、雑菌がつかないようにしましょう。コンタクトレンズを不潔な手指で取り扱わないようにすることも大切です。使用しているコンタクトレンズの正しいケアを、毎日しっかりと行いましょう。
もうひとつは霰粒腫(さんりゅうしゅ)と呼ばれるものもらいです。
霰粒腫は、脂の成分を出すマイボーム腺がつまって、その周囲に慢性の炎症がおき、分泌物がたまったものです。
触るとコリコリしますが、痛みは通常ありません。しかし細菌に感染するとまぶたが赤く腫れ、痛みを伴うことがあります。炎症を伴った場合は麦粒腫と似た症状が出ることがあり、区別が付きにくくなることもあります。
霰粒腫は麦粒腫おは異なり、そのまま放っておくと同じ状態のまま何ヶ月も続くことがあります。
霰粒腫ができてしまったら毎日数回、温湿布を行って治療します。温湿布で治癒が早まり、治療しなくても1ヶ月ほどで消失することがよくあります。しこりが大きくなった場合には、局部麻酔をかけて手術で切開することもあります。
ものもらいができてしまったら、自己判断せずに眼科を受診するようにしましょう。
鏡を見たときに結膜(白目)が赤くなっていたり、会った人に「目が真っ赤」といわれたりして驚いたことはありませんか?
見た目が派手なので、早く治らないと気になりますよね。
結膜下出血とは、結膜の血管が破れて出血したもので、白目の部分がべったり赤く染まって見えます。
結膜とはまぶたの裏側から黒目のふちまでを覆っている粘膜の組織で白目の部分の表面もこの結膜で覆われています。
程度はさまざまで、黒目の横がわずかに赤く見える程度のものから、黒目の周囲が真っ赤で下の方には血がたまったようになるものまであります
◆出血の程度
結膜の存在する大小の血管が破れて、結膜の下に出血が広がります。小さな点状のものから、斑状、眼球結膜全体を覆う広範なものもあり、血腫をつくることもあります。
◆自覚症状
通常の出血ではほとんど痛みやかゆみ、目やになどの症状はありません。また、目が見えにくくなったり、視野が狭くなったりすることもありません。
◆症状の経過
ふつうは1~2週間で自然に吸収されてきれいな白目に戻りますが、なかには2~3ヶ月かかるものもあります。時間はかかりますが、出血は吸収されますので心配はいりません。
※ただし、痛い、目やにが多い、見えにくいなどの症状がある場合は、急いで眼科を受診しましょう。
①眼局所の要因
②全身性疾患
③原因不明のものの3つにわけられます。
◆眼局所の要因
金属片やボールが当たったり、転倒してぶつけたりなどの外傷によって起こる場合や、感染性の結膜炎やアレルギー性の結膜炎によって起こる場合もあります。
◆全身性疾患の要因
高血圧や糖尿病、動脈硬化、腎炎、貧血などの全身性疾患が原因となって起こります。
また、結膜だけでなく眼底にもしばしば出血が認められることもあり、視力の低下を自覚するケースもあります。
こうした場合はそれぞれの病気の治療が必要となります。
◆原因不明のもの
結膜下出血をおこして眼科を受診する人の多くの場合が原因不明によるものです。
飲み過ぎ、くしゃみや咳、便秘、嘔吐、目の疲れ、目のこすりすぎなどの原因でおこることもあります。
結膜下出血は視野や視力に影響が出るわけではありません。ほとんどの場合は2週間以内に吸収されるのでそのまま様子を見ていても大丈夫です。
2日目くらいからは蒸しタオルで温めたりすると血液の吸収が早くなります。止血剤の内服や局所への注射を行うこともあります。全身性疾患や外傷などからきたものは原因疾患の治療が主となります。