ドライアイ

ドライアイチェック

近年、ドライアイという言葉をよく見たり聞いたりすることが多いと思います。
ドライアイは簡単に言えば目が乾いた状態ということになります。
ところがテレビやパソコンなどに囲まれて、目を酷使する現代では目の疲れを訴える人が多くなりました。
こういった目の疲れなどの原因として最近注目されているのが目の乾き、ドライアイです。
目が疲れやすいのは、目を使いすぎたためばかりではなく、ドライアイという病気の症状の一つかもしれません。

■ドライアイって

涙は目の表面を覆って、目を守るバリアのような働きをしています。
その涙が少なくなったり、成分が変わったりすると、目の乾きや目の疲れを感じるようになります。
重症になると目の表面に傷がついている場合もあります。
ドライアイの方は、日本全国に約800万人いると言われており、頻度の高い病気です。

■ドライアイの症状

ドライアイの症状

ドライアイの症状は、同じ程度の状態でも人によって感じ方はさまざまです。
代表的なものとして・・・
  ・目の乾き
  ・目がかすむ
  ・ごろごろした感じ
  ・あつい感じ
  ・充血
  ・目の疲れ
このように、ドライアイとは一見関係のないと思われるような症状もあります。

■ドライアイの原因

ドライアイの原因

ドライアイの主な原因として・・・

涙の量の減少、成分の変化
加齢、不規則な生活、ストレス、病気、
薬剤(降圧剤、精神安定剤)
まばたきが少ない
目を酷使する作業
(パソコン、テレビゲーム、読書、運転など)
涙が蒸発しやすい
目が大きい、乾燥した空気、空調の風など
その他
コンタクトレンズ、アレルギー性結膜炎、紫外線など





■ドライアイの治療法

一般的に、軽いドライアイの場合は少なくなった涙を補充する目的で、人工涙液と呼ばれる涙とよく似た成分の目薬を必要に応じて使用します。乾燥感が強く点眼回数が増える場合には、防腐剤の入っていない点眼を選択するなどの工夫も必要です。
また、症状が強い場合や長引く場合は、目に傷がついているおそれがあるので、眼科を受診し、医師の指示に従うほうがよいでしょう。

そのほかの対策として・・・
◆目を休ませる
ドライアイが目の使いすぎから来ている場合もあるので、目を休ませる必要があります。
パソコンに限らずテレビなども長時間見ていると、無意識にまばたきの回数が減ってしまいます。
パソコンやテレビの画面を1時間見たら10分程度は休憩し、作業中は意識的にまばたきの回数を増やしたり、30分に1回程度、画面から目を離し遠くをながめたりしましょう。

◆なるべく上を見ない・見やすい環境を
テレビやパソコンの画面は、目より下方に置くようにしましょう。
画面の位置を低くすることによって、目線が下向きになるので涙の蒸発と目の乾燥を防ぎます。
また、照明が反射している画面は目が疲れやすいので、机は直射日光を避けて、画面に照明が反射しない場所に置きましょう。

◆生活習慣を規則正しく
「睡眠不足」「昼と夜が逆転した生活」などの、不規則な生活習慣がドライアイの原因になっている場合には、生活のリズムを正しいものに直すようにしましょう。

◆部屋の湿度を保つ
加湿器やぬれタオルを干すなどして、保湿に注意しましょう。
また、冷暖房の効いている部屋は目が乾きやすいので、エアコンの風が直接目に当たらないようにしましょう。